フィオナ・タン アセント
展覧会ブックレット
編集:森 陽子、山田裕理(IZU PHOTO MUSEUM)
ブックデザイン:林 琢真(林琢真デザイン事務所)
サイズ:B5版
頁:44頁
言語:日本語、英語
発行:IZU PHOTO MUSEUM
刊行日:2016/9/10
価格:¥1,320(税込)
在庫あり
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本書は、展覧会「フィオナ・タン アセント」(IZU PHOTO MUSEUM、静岡、2016年7月18日−10月18日)の関連書籍として刊行されます。

フィオナ・タン(1966−、オランダ)は、国際的に評価の高い映像作家です。彼女の作品は横浜トリエンナーレ(2001年)、ドクメンタ11(2002年)など多くの国際展で展示され、2009年のヴェネツィア・ビエンナーレではオランダ館の代表作家となります。近年の個展としては、イギリスのニューキャッスル市バルト海現代美術センターで「Depot」展(2015年)を開催、現在フランクフルト近代美術館にて「Geography of Time」展を開催しています。
精緻に仕立てられたインスタレーションとして知られるタンの作品は、アイデンティティ、記憶、そして歴史を探る試みと言えます。またそれらのテーマを主題としながら、「視線」そのものについての問いを内包しています。それは私たちが映像を通して、周囲の世界に向ける視線であると同時に、鏡のようにときに私たちを見つめ返すような映像からの視線でもあります。IZU PHOTO MUSEUMの個展では、富士山をモチーフとした新作《Ascentアセント》を中心に、初公開作品数点を含む展示構成でご紹介いたします。
本書は、展示作品・上映プログラムのすべての作品イメージと、展示解説テキスト、近年のタンの主要な展覧会・書籍目録を収録した、展覧会の概要ブックレットとなっております。

【収録作品】アセント、ハイドリオタフィア(壺葬論)、クラウド・スタディI &II、影の王国
【寄稿】山田裕理(IZU PHOTO MUSEUM学芸員)