フィオナ・タン
アセント
企画・構成:フィオナ・タン
テキスト:デヴィッド・カンパニー(文筆家、キュレーター)、伊藤俊治(美術史家)、竹村真一(文化人類学者)、フィオナ・タン
編集:森 陽子、山田裕理(IZU PHOTO MUSEUM)
ブックデザイン:林 琢真(林琢真デザイン事務所)
イメージブック収録写真点数:133点
サイズ:函入り 234 × 161 × 27 mm、3分冊 各 227 × 158 mm
頁:3分冊、各80頁
言語:日本語、英語
発行:IZU PHOTO MUSEUM、DE PONT MUSEUM
発売:NOHARA
刊行日:2016/7/18
ISBN:978-4-904257-36-4
価格:¥4,180(税込)
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フィオナ・タンのアーティストブック——富士山をめぐる眼差し

映像作家として国際的に評価の高いフィオナ・タンは、IZU PHOTO MUSEUMの個展「アセント」において富士山をモチーフにした新作《アセント(Ascent)》(2016年)を初公開します。《アセント》は、4000枚以上の一般公募から寄せられた写真とIZU PHOTO MUSEUMのコレクションをもとに、映像インスタレーション(77分)と写真インスタレーションの2部によって構成される作品です。タンは富士山の特異性や、この山と人との関わりについての考察にとどまらず、視覚文化において語られてきた歴史、さらには映画の歴史にまでも視野を広げています。
 タンはこの作品に取り組むにあたり、インスタレーションとは別にアーティストブックを構想しました。本書は、葛飾北斎の「富嶽百景」からインスパイアされた3分冊(イメージ・和英テキストブック)からなります。タンの作品は、アイデンティティ、記憶、そして歴史を探る試みと言えます。またそれらのテーマを主題としながら、眼差しそのものについての問いを内包しています。
 また、タンのつくり出す作品世界に呼応した、国内外の気鋭の論客によるテキストがタンの思考を多角的に押し広げます。
 本書は、オランダのデ・ポント美術館との共同出版です。

【寄稿】デヴィッド・カンパニー(文筆家、キュレーター)、伊藤俊治(美術史家)、竹村真一(文化人類学者)、フィオナ・タン